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驚異の21時間駆動、13.3型モバイルノート「ASUS ZenBook 13 UX333FA」

ASUSは3月29日、ノートPC 4製品を発表、4月6日より順次販売を開始した。

今回はそのなかから13.3型のモバイルノートPC「ZenBook 13 UX333FA」が編集部から送られてきたので、試用レポートをお届けしたい。

■Whiskey Lake世代13.3型モバイルノートPCにちょっと変わったNumberPadを搭載

今回ご紹介する「ZenBook 13 UX333FA」は、上位/下位モデルで2種類、加えてそれぞれ2色のカラーバリエーション、合わせて4つのモデルが用意されている。

本来であれば、下位モデルは本文の後ろでサラッと紹介するだけだが、今回は少しややこしいので、先に大雑把ながら解説したい。

まず上位モデルは「UX333FA-8265RBG」と「UX333FA-8265ISG」。2つあるのは、先に書いたとおりカラーバリエーションの違いだ。プロセッサはWhiskey Lake世代のCore i5、メモリ8GB、ストレージNVMe SSD 512GB、13.3型のパネルは光沢で、有線LANはアダプタも含め非搭載だ。

対して下位の「UX333FA-8145RBS」と「UX333FA-8145ISS」は、プロセッサがWhiskey Lake世代のCore i3、メモリ8GB、ストレージNVMe SSD 256GBと、ここまでは一般的な差別化だが、なぜかパネルが非光沢で、Gigabit EthernetのUSBアダプタが付属し、さらに(2019が発売済みにも関わらず)「Microsoft Office Home & Business 2016」がプリインストールされている。

結果、ハードウェアの仕様は上位モデルが上なのだが、下位モデルはアクセサリやOfficeなどが付属する関係で、税別価格はどちらも同じ129,500円。個人的にはOffice 365を契約しているので、価格が同じなら上位モデルを選びたいが、パネルが光沢になってしまい、「うーん」となる。読者の皆さんならどちら派だろうか。

今回手元に届いたのは、上位モデルの「UX333FA-8265RBG」だ。おもな仕様は以下のとおり。

プロセッサはWhiskey Lake世代のCore i5-8265U。4コア/8スレッド、クロックは1.6GHzから最大3.9GHz。キャッシュは6MB、TDPは15Wとなる。

最近、このSKUを搭載したノートPCのレビューが続いているが、やはりCore i5でも4コア/8スレッドの仕様など、従来のCore i7とあまり変わらず、コストパフォーマンスが良いためだと思われる。

メモリはLPDDR3-2133で8GB。PCMark 10のSystem Informationで、デュアルチャネルなのを確認した。このプロセッサはDDR4-2400にも対応しているので、若干速度が落ちることになる。ストレージはNVMe SSD 512GB、OSは64bit版のWindows 10 Home。

グラフィックスはプロセッサ内蔵のIntel UHD Graphics 620。外部出力用としてHDMIを備えている。Type-Cに関しては、手持ちのType-C/DisplayPortケーブルで試したところ表示されなかった。

ディスプレイは狭額縁の13.3型フルHD(1,920×1,080ドット)。上位モデルは光沢パネルとなる。sRGB 100%なので、色にシビアな仕事も問題なく処理できる。

ネットワークはIEEE 802.11ac無線LAN対応、Bluetooth 4.1。有線LANはなく、アダプタも付属しない。できれば下位モデル同様、USBアダプタを同梱してほしかった。

そのほかのインターフェイスは、USB 3.1×2(1基Type-C)、USB 2.0、92万画素カメラ(Windows Hello対応)、microSDカードスロット、音声入出力、キーボードバックライト/NumberPad。タッチパッドをテンキー化する「NumberPad」が少しめずらしい機能と言えるだろうか。

本体色はロイヤルブルーとアイシクルシルバーの2色。バッテリ駆動時間は約14.9時間。サイズは302×189×16.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量約1.25kg。

下位モデルは、先に書いたとおり主要部分は同じで、プロセッサがCore i3-8145U(2コア/4スレッド、4MB、2.1~3.9GHz)、ストレージがNVMe SSD 256GB、非光沢液晶パネル、Gigabit Ethernet USBアダプタとMicrosoft Office Home & Business 2016付きで、同じく税別129,500円となる。

パネルが非光沢ということもあり、こちらのほうがよりビジネス向きだろうか。

届いたのはロイヤルブルーで、かなり濃いメタリックブルーな感じだ。質感も良く、「MIL-STD 810G」規格のテストをクリアしているだけあって、作りもガッチリしている。

筐体のフットプリントは302×189mm(幅×奥行き)で、A4と幅はほぼ同じ、奥行きが約2cm短いとかなりコンパクトだ。コンパクトな分、重量1,227gは持った時、ズッシリ重く感じる。

前面はパネル中央上にWindows Hello対応のWebカメラ。フチは、左右が4.5mm、下側が6mm、カメラを搭載した上面でも8mmと薄い。

左側面は電源入力、HDMI、USB 3.1、Type-C。右側面はmicroSDカードスロット、USB 2.0、音声入出力、ステータスLEDを配置。裏は4隅にゴム足。手前左右にスピーカーがある。横から見ると、(仕様上)パネルの傾きは143度、キーボードの傾きが3度。パネルの下側が足になってキーボード面を傾けているのがわかる。

付属のACアダプタは、サイズ約52×52×28mm(同)、重量134g、出力19V/2.37A。

13.3型フルHDのディスプレイは、Core i5モデルの場合は光沢ありとなる。光沢ありでもギラギラした感じではなく上品な感じだ。画面占有率は89%。明るさ、コントラスト、発色、視野角すべて良好。またsRGB 100%なので、色が気になる処理もバッチリこなせる。

キーボードはテンキーなしのアイソレーションタイプで、3段階のバックライト付き。おもなキーピッチは約19mmで、1.4mmのキーストローク。カッチリした打鍵感で、個人的に結構好きなキーボードだ。また先に書いたとおり、若干手前に傾いているので、入力しやすい。

タッチパッドは1枚プレート型で、パームレストも含め十分面積が確保されており、スムーズに操作可能だ。

本機の特徴と言えるNumberPadは写真のとおりで、タッチパッド右上のアイコンをタップすると表示/非表示の切り替えとなる。またオンの状態でもマウスカーソルの操作はできる。筆者の場合、デスクトップPC用のキーボードですらテンキーレスを使うので、この必要性はまったくないが、用途によっては結構使えるのではないだろうか。

ただ、このNumberPadの実装のためかどうかは不明だが、どうもタッチパッドの反応が鈍感で、マウスカーソルがスムーズに動かなかったり(CPUが高負荷の時にギクシャクする感じと似ている)、タップしてるのに無反応だったりするケースがしばしば見られた。ドライバ側の問題であれば改善を望みたい。

ノイズや振動は、試用した範囲では問題なし。発熱はベンチマークテストなど負荷をかけると、キーボードの上、ゴールドの部分がほんのり暖かくなる程度に熱を持つ。パームレストまでは降りてこないので、気になることもないだろう。

Harman/Kardon認定のサウンドは、スピーカーが裏にあるため、机など反射するものによって大きく変わる。同クラスと比較して鳴りっぷりは良いほうだが、やはりノートPCの音だ。幅があるのでステレオ感はそれなりだが、パワーはもう少しほしい。

■4C/8Tの性能に加えBBenchがなんと21時間越え!

OSは64bit版のWindows 10 Home。初期起動時のスタート画面(タブレットモード)は1画面半。2つあるASUSグループがプリインストールとなる。デスクトップは壁紙の変更のみとシンプルだ。

Core i5、メモリ8GB、NVMe SSD 512GBということもあり、ブート/シャットダウン、アプリの起動/終了、そのほかの反応などなにをしても快適だ。

ストレージはNVMe SSD 512GBの「INTEL SSDPEKNW512GB」(通称「Intel SSD 660p」)。Cドライブのみの1パーティションで、約475GBが割り当てられ、空きは448GB。BitLockerで暗号化されている。Wi-Fi(Intel Wireless-AC9560)とBluetoothはIntel製だ。

おもなプリインストールソフトウェアは、ASUSフォルダに「ASUS Hello」。「ASUS GIFTBOX」、「ASUS Keyboard Hotkeys」、「ASUS Sync」、「AudioWizard」、「i-フィルター6.0」、「McAfee Security」、「Director for ASUS」、「PowerDirector for ASUS」、「WPS Presentation/Spreadsheets/Writer」など。

ASUS Syncは、画面キャプチャからもわかるように、スマートフォンと同期する仕掛けだ。Bluetoothでペアリングした後、Wi-Fi Directで転送しているようだ。

手持ちのP20 Proで試したが、接続はできるものの、うまく同期できたりできなかったりと、残念ながら実用的ではなかった。スマートフォン側のOSや環境と相性があるのかもしれない。

ベンチマークテストは、PCMark 10、PCMark 8、3DMark、CINEBENCH R15、CrystalDiskMark、BBench。結果は以下のとおり。

Core i5-8265Uは、これまで何度も扱ってきているので、その高性能ぶりはすでに実証済みだ。

スコア的には、メモリの種類(LPDDR3-2133/DDR4-2400)とシングル/デュアルチャネル、ストレージ性能などがプロセッサ以外の外部要因となるだろうか。いずれにしても、ストレージがHDDでもないかぎり、多少のブレはあるものの大差はない。

バッテリ駆動時間は、キーボードバックライトオフ、ディスプレイの明るさ0%、電源モード:バッテリー節約機能で、残2%まで21時間10分35秒。なんと21時間を超えた。

昨今、12時間駆動程度は普通になってきたとはいえ、この駆動時間はすばらしい。輝度最小でも、暗い室内であれば見えるため、実際の運用時もほぼ同じになると思われる。

以上のようにASUS「ZenBook 13 UX333FA/UX333FA-8265RBG」は、13.3型Whiskey Lake世代のCore i5、メモリ8GB、ストレージNVMe SSD 512GBを搭載したモバイルノートPCだ。

重量が実測で約1.2kgあり、超軽量級ではないものの、狭額縁で薄型コンパクト、そしてBBenchで21時間超えのバッテリ駆動時間と、魅力的に仕上がっている。NumberPadに関しては用途によるだろうか。

タッチパッドの動きが少し気になるものの、それ以外、仕様上とくに気になる部分もなく、長時間のバッテリ駆動に加え、すべてにおいてうまくまとまっている13.3型モバイルノートPCを探しているユーザーにおすすめしたい1台だ。